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「絶対」はない

リンク貼ってある某ブログで物事を絶対視することへの反意をコメントしたことがあります。折しも今日の有馬記念は、それを実証してしまったかのような・・・。ディープインパクトも負けるんだ・・・。

冷静に考えたら、物事にやはり「絶対」はないでしょう。でも「絶対」があることを信じてみたくなることはあるのです。今回のディープインパクトはそうでした。偉大な種牡馬サンデーサイレンスの残した最高傑作、絶望的な位置からゴールではきっちり差しきった菊花賞、年間最多勝を自ら更新したばかりの世界に誇る天才ジョッキー武豊が騎乗、しかもその武騎手が勝利を確信している・・・。「負けるはずがないじゃないか」。でも本心は「負けないで欲しい」だったのかも。
もちろん疑いを向けるなら、いろいろと要素はあるけど、むしろ勝って欲しいからこそ、こうしたポジティブな要素のみに目を向けていたのも事実。


競馬の話だけど、でも競馬にとどまらない世の中の摂理がここにはありそうです。何事も、絶対視は危険ですね。分かっていながらそれに乗ってしまう弱さも含め、実感として脳裏に残った日でした。

有馬記念の嬉しい、楽しい回顧をしようと思っていながら、教訓めいた自戒の場になりました。
仕事においても、つまり国際政治の研究においても、いかに「絶対」がないかを、いつも念頭に置いていきたいと思います。政治や国際関係における諸情報に対し、クリティカルな姿勢をこれまで以上に意識していこうかと。
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有馬記念、惨敗で年越し。

ハーツクライを軽視していました。いえ、ルメールが好騎乗したんじゃないでしょうか?惨敗です。 悔しいぃ~(><)ゼンノロブロイは全く良いところが無かったですね。終始後方で、そのまま沈んじゃって・・・。  井崎さん&カリスマ負け馬券予

コメント

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ある意味すごい印象に残る有馬記念でしたね。
レースが終わって少し時間がたってから思うことは、負けてこそ気づいたことの大きさです。もしディープが勝っていたら競馬の絶対性、つまりこれから競馬を語るときに「あの馬だけは違う」と、疑うことなく例外を認めることになっていたのではないでしょうか。これって大きな価値観の変化ですよね。
見方によっては結果論かもしれませんが、『国際紛争』でJ・F・ナイも述べていたとおり、さまざまな場において仮想現実というのも重要なのだと感じました。

>mahhaman
競馬って、絶対がないこともそうだけど、「ありえないこと」が起こることを実証する場でもあるのでは。そしてこれは国際関係にも通じる。
つまり、そのときの常識では「ありえないこと」が起こったことを、単に「例外」で済ませてしまうのか、そこに何らかの真理を見いだすのか。
今回のケースだと、ハーツクライの「ありえない」戦術転換がディープを破った大きな要因なわけだけど、こうした戦術(発想)に転換によって「ありえない」はずの結果を生み出しうる。
日本外交にどんな「ありえない」戦術転換が可能か、考えてみたいと思いますね。

あらためて競馬の怖さと、ある意味での魅力を実感したレースでした。2005年の有馬記念は、私の記憶にとても深く刻まれるレースになると思います。競馬の歴史をひも解けば、日本競馬史においても世界の競馬史においても、「ありえないこと」というのは幾度となく起こってきたのですよね。でも、今日は「絶対」を信じたかったし、「負けないで欲しい」と願う気持ちが、一般のファンだけでなく、競馬関係者、果てはトラックマンにまでもあったのでしょう。中日スポーツの記者でその点(ディープに関してネガティヴなコメントをすることを許されない雰囲気があった)を鋭く突いて、本命を打たなかった記者がいました。
また、今私が読んでいる『現代史を学ぶ』という本の中で、ロシア現代史研究家の渓内謙氏は、ソ連・東欧の体制変動、つまり「一党支配体制の瓦解がかくも急激に、また一〇月革命の理念の全面否定という選択を伴って到来すること」が視野に入っていなかったことを認め、自戒を込めて全ての学派が分析・思考の枠組みの再点検を迫られている、としています。
今日、ハーツクライが先頭でゴールを駆け抜けた時、この中スポ記者と、渓内氏の言葉が鮮烈に脳裏に浮かび上がりました。ある意味で、「衝撃」でした。今後、国際関係(史)を考える上で、常に単一思考でなく、「ありえない」選択肢にも思考を及ばす、という非常に貴重な教訓を学んだ気がします。
とはいっても、競馬においては、やはり好きな馬、応援したい馬に肩入れすることは、今までどおり大いにあるでしょうけどね(^^)

多様性

>Aよさん
日本外交の戦術転換提言については、さしあたりは米一辺倒の修正とロシアを含むアジア重視へのシフト、ヨーロッパとの一層の関係強化、そして「ソフトパワー大国」の構築なんぞを書こうかなと。日本の官僚機構の姿を思うと、外務省的には米一辺倒の修正一つ取りあげても、結構「ありえない」話だと思います。
そういえば、「ありえない」展開として思いつきましたが、ナリタブライアンが高松宮記念に出走したことがありましたね。あれなんかもそうですね。でも、短距離馬といわれたミホノブルボンが、トレーニングでそれを克服していったように、距離の壁も「絶対」ではないのかも。

ブログに…

「絶対」に対する疑問を提示したときにはこの話がこちらの方向へ行こうとはまさに予想もしませんでしたが(笑)やはり世の中自分の予想通りになるたぁ思わない方がよろしゅうございます。

最近「矛盾」という言葉をもっと肯定的なニュアンスで捉えなおそうと思っています。「不自由」を選び取る「自由」もあり、「絶対」は「絶対」にない!とは言い切れず、「多様性」を認めれば、「多様性」を認めない考え方もひとつの考え方として認めなければならない。常にその内部に「矛盾」できる要素をも内包する、曖昧さを残した主張の方が「対話」への豊かな可能性をもちうるのではないかと。もともと人間の営み自体が絶えざる「矛盾」をいかに摺り合わせ合理性を生み出すかというプロセスだと思いますしね。

俺は昔から「絶対」に対する反対意識は常に持ってますよ。日常生活で「絶対」って言うことけっこうありますけど・・・。
例えば俺が100m走でカール・ルイスに絶対負けるとは思いませんし。(カール・ルイスがこけたりするかもしれんし。てかカール・ルイスって古いですね・・・orz)
また別のとらえ方では、俺がプロドラマーに全ての面で劣っているとも思ってません。個性とかってあるはずですから。

俺が将来バンドで日本武道館をファンで埋め尽くしてライブをすることは絶対にないとは言い切れません!!!

みんなコメントありがとう。
「絶対」への疑問が噴出した有馬記念。朝日新聞も26日の朝刊(天声人語)、夕刊(素粒子)で取り上げてますね。きっと、この国に住む多くの人に投げかけた問いになったんでしょう。
プロフィール

かずなり

Author:かずなり
神戸在住の国際関係研究者。
赤ワインとチェコビールと蕎麦と栗を愛す。
競馬は欠かせない。

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